(2)取引の記録
手書き帳簿の時代は、取引の記録は簿記に詳しくないとできませんでした。
しかし、現在は市販のソフトを使用すれば、青色申告事業者の要件を満たすことも可能です。
ソフトを選ぶポイントとしては
・過去の取引を検索しやすいこと
・税制改正に確実に対応 など
将来的な法人化を検討している方は、さらに
・会計事務所との連携が可能
・給与ソフト・販売ソフトとの連携が可能
・ファイル切り出しなどデータの取り扱いが簡単 などに注意すると良いでしょう。
次に入力のための科目名を決定しましょう。
経理ソフトの初期設定をそのまま用いてもOKです。同じ内容の取引は科目名を統一しましょう。
取引は、早目に入力します。特に現金取引は迅速に入力しましょう。
記録上と実際の現金残高があっていることを確認することで、記録漏れを防ぎます。
そのためにも事業用とプライベートの現金は別に管理する。これがとても大事なポイントです。(了)
藤村典子(中小企業診断士)
藤村ビジネスコンサルティング 代表
学習塾、会計事務所勤務を経て2004年に独立。中小企業支援ネットワーク強化事業のネットワークアドバイザーとして、中小企業の経営改善、経営革新のサポートを行う。また、企業再生分野においても精力的に活動中。起業支援・創業支援は得意分野の1つであり、女性視点からの解説は分かりやすく好評。